先日、長女が通う国学院久我山高校の運動会に行ってきました。
その日は朝からかなりの雨が降っており開催が危ぶまれたのですが、「もし雨で中止になったらクラスみんなで授業をボイコットしてやる!」と息巻いて一時限目の教科書しか持って行かなかった我が娘の迫力に雨もどこかに消えて行ったようです。
ところで、この学校の運動会については以前にもブログで書いたことがあるのですが、かなり迫力があります。特にクラス対抗のリレーが面白い。
クラス対抗リレーとは文字通りクラス毎の対抗リレーですが、午前中の予選で選ばれた学年毎の上位2チーム、合わせて6チームが学年に関係なく午後の決勝に出場することになります。
ところで、このリレーが面白いのは、ほとんど例外なく各学年の5組、つまり1年の5組、2年の5組、3年の5組がデッドヒートを織り成すからです。
その理由はスポセンにあります。スポセンとは要するにスポーツ選抜のことですが、ラグビーとかサッカー等のスポセンで入学した生徒は全て5組に入るため、必然的にそのクラスが圧倒的に強くなるというわけです(まるで別人種です。なおスポセンは男性のみ)。
この見るからに屈強な若者達が10人ずつ延々と運動場を走り回るのです。普通の学校のクラス対抗リレーでは速い人もいればそれほどでもない人もいるものですが、この学校の場合はほとんど例外なく皆さん速いのです。正に疾風怒濤のごとく駆け巡るのです。その迫力たるや感動ものです。
このようにワクワクする運動会が見られるのも今年まで。来年は長女が卒業するのでジ・エンドというわけです。
今年中学受験をした三男もこの学校に受かったのですが、この運動会だけのために入学させるのもどうかと思い、断腸の思いで辞退させていただくことになりました。
ところで今回ブログで書こうと思ったのはこんなことではありません。タイトルにあります「中年女性の恐るべきパワー」についてご紹介したかったからです。
実はこの運動会は平日の火曜日にあったのですが、私は会社をズル休みして家内と早めに学校に行くことにしました(因みに毎年ズルしています・・・)。
その日は上述したとおり雨が降っておりましたので運動会の準備も当日になって取り掛かったようで、我々が到着した時はまだ終わっておりませんでした。
そこで入場口の前に並んで待たされたわけですが、比較的早く到着した我々は2列目だったのです。これなら余裕で最前列に座れると思いきや、結果的に最前列は最前列でもかなり端っこに相成ったわけです。
なぜこうなってしまったのか。1列目には5人しかいなかったので普通に考えれば特等席は間違いないハズだったのですが、甘かった!
1列目の人達はもちろんのこと、我々の後ろにいた人達までもがものすごい勢いで駆けつけ、傘とかハンカチ等を椅子の上にバラバラバラと置いていくではありませんか。1人が4つも5つも席を確保していくのです。
その間、わずか5秒。一瞬でした。この国学院久我山高校がある所は東京でも指折りの高級住宅地、久我山。「もう少し上品な人達が多いのかと思った・・・」とは家内の弁。
電車の席を取るすさまじい中年女性のパワーを思い知らされた一日ではありましたが、我が娘が出場したクラス対抗リレーの決勝で予定通り優勝してくれ、メデタシ、メデタシ。